そもそもオンライン家庭教師に“炎上予備軍”が多い理由
コロナ禍でリモート学習が一般化した2020 年以降、オンライン家庭教師サービスは爆発的に増えました。エンジニアがいなくてもビデオ会議システムの API をつなげば誰でもサービスを立ち上げられるため 参入ハードルが極端に低い のが特徴です。
その結果、審査基準や講師教育が甘いプラットフォームが混在し、市場には玉石混交のサービスがあふれています。
えっ、そんなにカンタンに始められちゃうの？…逆にちょっとコワいかも
さらに、家庭教師は成果が数字（成績）で可視化されやすい分、口コミが極端に二極化 しやすい業界です。短期間で点数が上がった家庭は最大級に高評価を付ける一方、期待値に届かなかった家庭は怒りの★１投稿──この振れ幅が “炎上寸前” の火種になります。
あ～確かに・・・。レビューって『めっちゃ良かった！』と『最悪！』が目だちゃうもんね…なるほどね～
加えて 契約から決済までオンライン完結 するため、保護者が対面よりも料金体系や講師の実力を誤認しやすい点も見逃せません。
紙の契約書を交わさず PDF やウェブ画面のチェックのみで捺印（クリック）するケースが多く、「途中解約の条項を見落としていた」「サブスクだと思ったらローン契約だった」といったトラブルに直結します。
実録！トラブル連発のヤバい例 5 選
教材だけ途中解約できない高額パッケージ
状況：授業は 1 か月で終了したが、30 万円の教材ローンだけが残存。
契約書には小さく「教材は物販扱いにつき返品不可」の一文が。授業契約は解約できても教材ローンは支払い義務が残り、家庭の負担が一気に膨らんだ。
それって…授業終わったのにお金だけ払い続けるってこと？ エグすぎる…
対処法：
- 契約後 8 日以内の クーリングオフ を徹底周知。
- 期間経過後でも「割賦販売法の中途解約権」で未使用分の返金を主張できる。
月謝だと思ったら分割ローンだった
状況：月 4 万円 × 36 回＝計 144 万円。“月謝” と案内されたが実態はローン契約で、途中退会でも残債が消えず炎上寸前。
月謝って聞いてたのにローン⁉ それ、だまされてるよー！
対処法：
- 契約前に「毎月払い（サブスク）か分割ローンか」を必ず文面で確認。
- 不明点は担当者ではなく 書面・約款 でエビデンスを取り、PDF 保存。
講師の質が低く、変更も有料オプション
状況：アルバイト講師が遅刻・無断欠席を 2 度。保護者が交替を求めると「講師変更料 1 万円」の提示。
対処法：
- 体験授業を 最低 2 名以上 で比較し、相性を確認。
- 契約時に「講師変更は無料か／何回まで無料か」明記がなければ危険信号。
通信障害で授業が 60 ％ カット
状況：家庭側 Wi‑Fi が不安定で映像が 10 分以上フリーズし、授業時間の半分以上が中断。振替授業も返金もなし。
うそっ、それなのにお金そのまま⁉ ありえなくない？
対処法：
- ルーターを Wi‑Fi6 対応機に更新、有線 LAN 接続も検討。
- プラットフォーム利用規約に「接続不良時の振替 or 返金」条項があるかをチェック。
深夜に LINE で連絡攻撃、精神的ハラスメント
状況：退会手続き後も講師から深夜 1 時に連絡が 6 件。「今すぐ返答を」と圧をかけられ、保護者が不安に。
夜中の1時にLINEとか非常識すぎ！それも講師⁉ こわ…
対処法：
- 連絡はプラットフォーム内メッセージに限定し、私的連絡はブロック。
- 悪質な場合はスクショを保存し、運営へ通報 → 消費生活センター（☎188） へ相談。
ポイントまとめ：これら 5 事例はすべて「契約書確認」と「サービス選定」の段階で 8 割防げます。次章では、契約前チェックリストを具体的に解説します。
契約前に必ずチェック！“炎上回避”5項目
オンライン家庭教師のトラブルは、実は契約前の確認不足で起きるケースが大半です。以下の5つのポイントを契約前にしっかり確認するだけで、炎上寸前のリスクは大幅に回避できます。
1. 支払方式｜月謝・後払い・ローンの違いを明示させる
「月4,000円」と聞くと月謝制だと思いがちですが、実際には分割ローンで総額数十万円になるケースがあります。契約時には、「支払総額」「支払回数」「ローンか都度払いか」を必ず文書で明示させ、確認しましょう。
“月4千円”って安そうに見えるけど、積もると大金だよね。お母さん、要確認だよ！
2. 途中解約｜クーリングオフ適用可否／教材だけ残る契約に注意
「契約から8日以内のクーリングオフが可能か」「教材だけ残る物販契約になっていないか」などを確認してください。トラブルの多くは「授業はやめられるけど教材費だけ払い続ける羽目になった」パターンです。
3. 講師交替｜無料回数・手数料・スケジュール調整条件
「講師の変更はできるのか」「何回まで無料か」「再調整に手数料はかかるのか」を明確にしておきましょう。初回体験で合わないと感じたら、即変更できる柔軟さがあるかは要チェックです。
先生ガチャって運だけど、ゲームじゃあるまいし変えるのにお金いるの？ それムリすぎ…
4. 通信保証｜接続不良時の振替・返金ポリシー
オンライン授業は通信トラブルがつきもの。もし接続が不安定だった場合、振替授業が受けられるのか、授業料が返金されるのかなど、トラブル時の救済措置があるか確認しましょう。
5. サポート窓口｜電話・メール・チャットのレスポンス実績
トラブル発生時にスムーズに対応してもらえるかは非常に重要です。連絡手段が「メールのみ」「返信が遅い」ような場合は注意。電話窓口やチャットサポートが整っているサービスの方が安心です。
安全なサービスを選ぶための“3ステップ”
トラブルを避け、安心してオンライン家庭教師を利用するためには、サービス選びの段階が最も重要です。以下の3ステップを徹底しましょう。
ステップ1：体験授業で講師×システムを同時チェック
講師の人柄・教え方・話しやすさに加え、システムの安定性や使い勝手も体験授業で確認しましょう。通信のラグや画質・音質にも注目を。子どもが「また受けたい」と感じるかが1つの判断軸です。
ステップ2：口コミは★3〜★4の“中間層”を重視
極端に良い or 悪い評価ではなく、「良かった点も悪かった点も書かれている中立的なレビュー」が信頼性大。レビュー数が少なすぎるサービスも注意が必要です。
ステップ3：契約書は紙 or PDFで必ず保存
Web上の「利用規約に同意する」だけで進んでしまう場合でも、契約内容のスクショやPDF保存は必須。スクロールできない表示部分はスマホなどで写真を撮って残しましょう。後で言った言わないにならないよう、自衛が必要です。
スクショと写真、両方とっとこ？ あとで“見てない”って言われたら大変だよ！
まとめ
安心して授業受けたいもんね！
オンライン家庭教師は、場所や時間に縛られずに質の高い指導を受けられるという点で非常に魅力的なサービスです。しかしその一方で、契約や講師の質、通信環境、サポート体制など、気をつけなければならないポイントが数多く存在します。
本記事で紹介したようなトラブル事例は、決して特殊なケースではなく、少しの確認不足や思い込みが原因で誰にでも起こりうる現実です。「炎上寸前」と言えるようなトラブルを回避するためには、契約前のチェックと慎重なサービス選びが何より重要です。
体験授業や口コミの確認、契約内容の保存といった基本的な対策を怠らず、必要に応じてサポート窓口や消費生活センターにも相談できる体制を整えておきましょう。安心してオンライン家庭教師を活用し、子どもの学習環境をより良いものにするためには、保護者の冷静な判断がカギとなります。
