レトロなルックスと“Hi-Fi級”を謳うスペックが特徴のオンイヤー型ヘッドホン「Fiio Snowsky WIND」。実売3,500円という価格ながら、40kHz対応の周波数特性、日本製ポリマー振動板、セミオープン設計など、上位モデル顔負けの仕様が目を引く。
だが、スペックと実力は必ずしも一致するとは限らない。本記事では世界中のユーザーレビューをもとに、この製品の真の評価を明らかにする。

製品の特長
Fiio Snowsky WINDのスペックを、以下にまとめる。
項目 | 内容 |
---|---|
ドライバー | 40mmダイナミック型 |
振動板 | 日本製PET複合ポリマー |
ボイスコイル | CCAW(銅クラッドアルミ) |
マグネット | N52グレード強磁力 |
周波数特性 | 20Hz〜40kHz |
感度 | 105dB |
インピーダンス | 32Ω |
重量 | 約55g |
構造 | セミオープン型/回転式イヤーカップ |
カラー展開 | ブラック/ピンク/シルバー |
付属品 | 黒/オレンジの交換用フォームイヤーパッド |
リモコン | 3ボタン式+マイク搭載(スマホ対応) |
特筆すべきは、交換用イヤーパッドによる音質調整機構。黒は低音強調、オレンジはナチュラルチューニングとされている。外観はクラシックなオンイヤー型で、セミオープン構造により音場感と安全性のバランスを取っているとされる。

海外ネットのレビュー及び評判
世界中の購入者レビューから、Fiio Snowsky WINDの評価を分析した。
ポジティブな意見
ネガティブな意見

海外の評判の全体のまとめ
Fiio Snowsky WINDは、価格以上の構造・素材を採用しており、スペック表だけを見れば“神コスパ”に映るモデルだ。しかし、実際の使用感・音質評価においては、明確な長所と短所が存在する。
音質は価格帯なり。明瞭な高音が得られる一方で、音像の曇り・音量不足・装着時の密閉感の甘さが気になる。スマホ直挿しでは力不足で、最低でもUSB-DACを併用することが望ましい。
セミオープン型のため音漏れは避けられず、屋外での使用には注意が必要。また、ケーブルの細さや構造的な耐久性にも不安が残る。とはいえ、デザイン性と軽量さ、そしてチューニング用イヤーパッドの存在は、この価格帯では非常に貴重な要素だ。
結論として、“3,000円で試せるガジェット好きの遊び用ヘッドホン”としては十分に価値があるが、“本格Hi-Fi”を期待するには厳しい。
【評価まとめ】
評価項目 | 点数(5点満点) |
---|---|
音質 | ★★☆☆☆(2.5) |
装着感 | ★★★★☆(4.0) |
デザイン | ★★★★★(5.0) |
コスパ | ★★★★☆(4.0) |
耐久性 | ★★☆☆☆(2.0) |