北海道奈井江町でヒグマの出没が増加し、町民から不安の声が上がっています。しかし、猟友会のハンターたちは、報酬の低さやリスクの高さを理由に出動を辞退。町と猟友会の間で交渉が決裂し、ヒグマ対策に大きな課題が浮上しています。
いったい何が起こったか？
最近、北海道奈井江町でヒグマの目撃情報が急増しています。特に住宅街の近くで親子連れのヒグマが頻繁に目撃され、町民からは恐怖の声が相次いでいます。先週も、3日連続でヒグマが住宅街に現れるなど、人々の生活圏内に進出するヒグマの増加が見られました。
何が問題か
奈井江町はヒグマ駆除を強化するため、猟友会に新たなチームへの参加を呼びかけました。しかし、提示された日当8500円、発砲を伴う場合でも1万3000円という報酬額が、猟友会のハンターたちに「高校生のバイト代以下」と受け取られ、交渉は決裂。猟友会は、1回の出動につき4万5000円を要求しましたが、町側は予算や条例の制約を理由にこれを拒否。結果として、猟友会はヒグマ駆除への協力を断りました。
高齢化とリスク
猟友会のハンターたちは、報酬の問題だけでなく、リスクの高さや自身の生活も理由に協力を断りました。奈井江町の猟友会は高齢化が進んでおり、ハンターたちは仕事とハンティングの両立に苦しんでいます。さらに、ヒグマとの遭遇は非常に危険であり、命を懸けての駆除活動には十分な報酬と安全対策が求められます。
クマの出没が相次ぐ、北海道・奈井江町で、猟友会がクマの駆除に参加しない方針を明らかにしました。
— 羽鳥慎一モーニングショー (@morningshow_tv) June 17, 2024
奈井江町は、クマの駆除で発砲を伴った場合、最大で1万300円支払うと提示しています。
（※日当8500円、発砲したら1800円加算）
奈井江町の三本町長は、… pic.twitter.com/KB6OAPq9gH
今後の対応
現在、奈井江町は猟友会に所属していないハンターにボランティアとしての協力を仰ぐ方針です。しかし、今後もヒグマの出没が続く中で、町と猟友会との協力体制の再構築が急務となっています。猟友会頼みのヒグマ対策を見直し、報酬や安全対策の改善が求められています。
