2024年6月15日(土)から6月16日(日)にかけて行われた第92回ル・マン24時間レースで、総合優勝を果たしたのは、ハイパーカークラスのフェラーリAFコルセの50号車499Pでした。TOYOTA GAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッドが2位に入り、最終的には14.221秒差での勝利を逃しました。
2024年ル・マン24時間レース
ハイパーカークラス
3位には50号車フェラーリの僚機51号車が入りました。8号車トヨタは5位でした。ハイパーカークラスでは、近年稀に見る大接戦が繰り広げられ、観客を魅了しました。
LMP2クラス
LMP2クラスでは、22号車ユナイテッド・オートスポーツが優勝しました。宮田莉朋が乗る37号車クール・レーシングは、表彰台圏内を走行していましたが、終盤のトラブルによりクラス12位に終わりました。
LMGT3クラス
LMGT3クラスでは、91号車マンタイ・エマのポルシェ911 R LMGT3が優勝しました。星野敏が乗る777号車D’station Racingのアストンマーティン・ヴァンテージGT3 Evoはクラス9位、木村武史が乗る87号車Akkodis ASPチームのレクサスLC F GT3はクラス10位、小泉洋史が乗る82号車TFスポーツのシボレー・コルベットZ06 GT3.Rはクラス11位となり、日本人ドライバーの乗るチームが上位に並びました。
リタイア
残念ながら、佐藤万璃音と濱口弘が乗る95号車ユナイテッド・オートスポーツのマクラーレン720S GT3 Evoはリタイアとなりました。
レースのハイライト
このレースは、ル・マン24時間レースの歴史に新たな1ページを加えました。ペンスキー・ポルシェとキャデラックの3号車がフロントロウを飾り、フェラーリがすぐにレースの主導権を握りました。50号車フェラーリが最初のラップをリードし、51号車がペンスキー・ポルシェに圧力をかけて赤いワンツー体制を作りました。
しかし、ル・マンでは常に予想外の事態が起こるものです。BMWのアートカー20号車が初日早々にグラベルに突っ込み、さらにランボルギーニの63号車やキャデラックの3号車もアクシデントに見舞われました。また、アルピーヌの36号車は壮絶なエンジン故障でリタイアとなりました。
夜間のレースは雨に見舞われ、視界が非常に悪化し、多くのドライバーが厳しいコンディションに苦しみました。しかし、フェラーリとトヨタの2台のワークスカーが接戦を繰り広げ、最終的には50号車フェラーリが優勝を果たしました。
最終結果
最終的に、50号車フェラーリAFコルセが2年連続でル・マン24時間レースの頂点に立ちました。トヨタの7号車が僅差で2位、51号車フェラーリが3位に入りました。LMP2クラスではユナイテッド・オートスポーツが優勝し、LMGT3クラスではマンタイ・エマのポルシェが栄冠を手にしました。
このレースは、ドライバーやチームにとって忘れられないものとなり、特にフェラーリとトヨタにとってはエピックな戦いとなりました。来年もさらなるドラマが期待されます。