もはや負の遺産になりつつある札幌ドームですが、良いニュースが一向に出てきません。我々市民もしっかり関心を持って、今後の政治家選び(選挙)に生かしましょう。
ま、第三セクターですからね。これ聞くともはや、「天下りの公金チューチュー」や「怠慢運営」が真っ先に頭に浮かぶのは私だけでないはず。実際、「札幌市の外郭団体である札幌振興公社が札幌ドームの指定管理者となっていた時期に、市職員の天下りや高額な役員報酬などが問題視されました。」
あぐら運営した末路をみて、私たち市民は今後どのようにすべきか考えてみましょう。
札幌ドームの鬼畜な理由まとめ
札幌ドームは北海道札幌市にある多目的ドーム型スタジアムで、かつては北海道日本ハムファイターズの本拠地でした。しかし、その運営に関する問題が多く、以下のような鬼畜な理由が挙げられます。
高額な使用料
札幌ドームの使用料は法外な高額で、1試合あたり約1600万円というぼったくり料金でした。他の球場と比べても異常な高さで、例えば東京ドームを使用する巨人でさえ年間30億円程度なのに対し、札幌ドームは25億円も請求していました。これは、地方球場としてはあり得ないほどの高額で、球団の収益を圧迫していました。
グッズ収益の取り分
ドーム内で販売されるグッズの収益の30%以上が札幌ドーム側に徴収されており、さらに球場内の飲食店の売上も全てドーム側に入る仕組みでした。これにより、日本ハムにはほとんど利益が残らず、球団経営に大きな打撃を与えていました。
契約改定の拒否と値上げ
日本ハムは何度も契約改定を求めましたが、札幌市はこれを全て拒否し、逆に使用料を値上げしました。2016年には基本料金を800万円から831万円に、追加料金も400円から415円に引き上げ、さらに搾り取ろうとしました。これにより、日本ハムは札幌ドームに見切りをつけ、新球場建設を決断しました。
新球場「エスコンフィールド北海道」への移転
2018年3月、日本ハムは札幌市の隣にある北広島市に新球場「エスコンフィールド北海道」を建設することを決定しました。北広島市は土地を無償提供し、税金の免除など手厚い支援を行い、日本ハムを誘致しました。これにより、札幌ドームからの移転が実現しました。
札幌ドームは、日ハムからぼったくることに専念し、契約改定の交渉も全て拒否し続けた結果、大きな損失を招きました。現在の赤字は3億円を超え、今後も厳しい経営が予想されます。札幌市民の税金が補填に使われるため、市民としては黙っていられない状況です。これからの札幌ドームの運営が改善されることを強く期待します。
札幌ドーム、怠慢運営の結果
札幌ドームと北海道日本ハムファイターズの関係
日本ハムファイターズの移転と成功
- 北海道日本ハムファイターズは、2004年に東京から北海道に移転しました。
- 移転後、チームは9回のリーグ優勝と数々の栄光を掴み、パリーグの人気を盛り上げました。
- 地元密着の先駆者として、札幌ドームと日本ハムの関係は象徴的でした。
日本ハムの移転理由
- 2023年から日本ハムは新球場に移転しました。その理由は以下の通りです。
高額な使用料
- 札幌ドームの1日の利用料金は831万6000円、入場者が2万人を超える場合は1人につき415円が加算されます。
- 日本ハムは1試合あたり約1600万円を支払い、年間総額26億5000万円が収益を圧迫しました。
- グッズ収益の30%以上が札幌ドームに徴収され、ドーム内の飲食店の売り上げもすべてドーム側に帰属しました。
設備の問題
- 札幌ドームの人工芝(ペラ芝)は硬く、選手の故障リスクが高いとされました。
- 客席の配置や傾斜、ファールゾーンの広さなど、観客や選手の満足度に影響を与える問題がありました。
指定管理者制度の拒否
- 日本ハムは札幌ドームに指定管理者制度の採用を提案しましたが、札幌市はこれを拒否しました。
- これにより、日本ハムは新球場建設を決断しました。
新球場建設の背景
- 2015年に新球場建設計画が発表され、2016年5月に札幌市隣の北広島市が有力候補に浮上しました。
- 北広島市は広大な土地や手厚い行政支援を提案し、2018年3月に新球場建設地として決定されました。
新球場の特徴
- 新球場は開閉式で、周囲には商業施設やホテル、マンションなどを備えたボールパークとして計画されています。
- 2020年1月には命名権が日本最高額の年俸5億円で契約され、新球場名は「エスコンフィールド北海道」となりました。
- 新球場は2023年3月に完成予定です。
札幌ドームの影響と今後
- 日本ハムの移転により、札幌ドームは収益の柱を失い、今後赤字転落が見込まれています。
- 2019年度の年間来場者268万人のうち、日本ハムの観客は164万人で全体の6割を占めていました。
- 移転後の売上は18億円程度に落ち込み、毎年3億円の赤字が見込まれています。
札幌ドームはこれからも厳しい経営状況が続くことが予想されます。
運営の怠慢。札幌ドーム、6億5000万円を超える赤字
札幌ドームにとって、ファイターズ移転後初めての決算は厳しいものでした。イベント日数や来場客の減少が響き、最終的な純損益は6億5000万円を超える赤字となりました。これには、札幌市が導入した暗幕での新モードの利用が定着せず、1月から販売しているドームの命名権も応募がなかったことが大きく影響しています。当初予想していた赤字額の約3億円を大きく上回る結果となりました。
このような厳しい状況は、札幌ドームにとって非常に大きな課題です。しかし、同時にこれを乗り越えるための新たな工夫や取り組みが期待されます。イベント数の増加や来場者数の回復が急務ですが、どのような新しいアイデアや工夫が生まれてくるのか、とても興味深いです。
新たな試み
音楽フェスでの成功
3月に札幌ドームの新モードを活用した初めての音楽フェスが開催され、男性アイドルグループなど8組のアーティストが出演しました。2万人の客席はほぼ満席となり、大成功を収めました。これは札幌ドームにとっての新しい試みであり、来場者にも大変好評でした。
決算の厳しい現実
しかし、札幌ドームの昨年度の決算は非常に厳しい結果となりました。最終的な純損益は6億5000万円を超える赤字でした。札幌市は10億円をかけて暗幕で仕切ることで中規模のコンサートを開催できるようにする新モードを導入しましたが、昨年度は6件の実施を見込んでいたものの、実際には3件の利用にとどまりました。この新モードは、通常のドームを埋められないアーティストにも利用されることを期待していましたが、結果は期待外れとなりました。
また、1月からドームの命名権を2億5000万円以上の希望価格で募集しましたが、期限の2月末までに応募はなく、募集は無期限に延長されました。
市民の反応と今後の見通し
市民からは、「今の札幌ドームの命名権を購入してもメリットがあるのか疑問だ」という声も聞かれ、札幌ドームの経営は非常に厳しい状況です。昨年度は赤字を想定していたものの、実際には予想を大幅に上回る巨額の赤字となりました。
過去の収支と今後の展望
これまでの札幌ドームの収支は、2021年度と2022年度には黒字を達成していました。しかし、ファイターズの移転後の3年間は赤字を想定しており、特に2023年度の決算は予想を大きく超える6億5000万円以上の赤字となりました。
札幌市の関係者は、2024年度以降の収支も厳しい状況が続くと話しています。今後もネーミングライツの募集は続けますが、見通しは不透明です。
まとめと感想
札幌ドームは現在、大きな経営課題に直面しています。しかし、この困難を乗り越えるための新しいアイデアや取り組みが求められています。音楽フェスの成功のように、少しずつでも新たな収益源を見つけ、活用することが重要です。
札幌ドームの株主総会6億5000万円を超える赤字
市内のホテルで開かれた札幌ドームの株主総会では、北広島市へのファイターズ移転後初めてとなった今年3月の決算が報告されました。その結果、最終的な純損益が想定の倍以上となる6億5000万円を超える赤字となりました。札幌ドームの山川博行社長は株主に赤字の経緯を説明しました。
総会では、収支改善に向けた取り組みとして、観光客向けのイベントやアマチュアスポーツ大会の開催などで集客を狙うことが説明されました。また、1月から開始されたドームの命名権についても、正式な応募がない現状を踏まえ、早期契約を目指し協議を進めるとしています。
札幌ドームは、これらの取り組みを通じて厳しい経営状況を改善し、再び収益を上げることを目指しています。私たち市民も、札幌ドームの新たな取り組みに注目し、応援していきましょう。
札幌ドーム株主総会報告
市内のホテルで午前11時から開かれた札幌ドームの株主総会では、大株主である札幌市などが出席しました。以下の内容が報告されました。
1,決算報告
- ファイターズ移転後初の決算報告が行われ、当期純損失が6億5000万円に達し、大幅な赤字となりました。昨年度の決算は、想定の倍以上の巨額な赤字となりました。
2,イベント日数の減少
- ファイターズが北広島市に移転したことで、年間のイベント日数が半分に減少しました。2004年度以降、ファイターズの本拠地として賑わっていた札幌ドームでしたが、移転後は100日を切るイベント日数となりました。
3,命名権の募集
- 札幌市は対策として、1月からドームの命名権を2億5000万円以上の価格で募集しましたが、締め切りまでに正式な応募はなく、現状もまだ応募はありません。
4,新モードの導入
- 暗幕で仕切り中規模のコンサートを開催できる新モードが導入され、3月には男性アイドルグループが出演する音楽フェスが初めて開催されました。2万人の客席はほぼ満席となりましたが、昨年度6件の開催を見込んでいた新モードは3件にとどまりました。
5,来場者数の減少
- 昨年度の来場者数は前年に比べ38%減少し、約110万人となりました。売上は開業以来最低の12億7000万円にとどまり、結果として6億5000万円を超える赤字となりました。
今後の取り組み
1,イベントの増加
- 観光客向けのイベントやアーティストを招いたコンサート、アマチュアスポーツ大会の開催など、イベント日数の増加を目指します。2023年度の98日から、2024年度には123日へと増やす計画です。
2,ネーミングライツの契約
- 命名権の早期契約を目指し、協議を続けています。
3,新たなイベント
- ポケモンのカード大会や花火大会、入学式などが予定されています。
市民の声
市民からは、厳しい経営状況に対する懸念の声が上がっています。「札幌ドームの立地を生かして人を集めることができれば良い」との意見もあり、民間の知恵を取り入れた改革が求められています。
まとめ
札幌ドームは、イベント数の増加や命名権の早期契約を目指して、赤字からの脱却を図っています。市民の皆さんも、札幌ドームの取り組みに注目し、応援していきましょう。今年度の取り組みが成功し、黒字を実現できることを期待しています。そしてこのようなことが起こらないように、市民としてしっかり選挙権(投票)を使い納得のいく政治家を送りましょう。