ポテトチップスの原料となるじゃがいもは、加工用と生食用に分けられます。ポテトチップスには主に加工用の品種が使用され、約8割が北海道産です。以下のような特徴があります。
加工用じゃがいもの特徴
- デンプン含有量が高い: ポテトチップスにした時にパリッとした食感を生み出します。
- 薄くスライスしやすい: 均一な厚さのチップスを大量生産するのに適しています。
- 焦げにくい: 油で揚げる際に焦げ付きにくく、美しい色に仕上がります。
- 貯蔵性が高い: 長期間保存しても品質が劣化しにくい。
代表的な加工用じゃがいもの品種
- トヨシロ: 北海道で多く栽培されている品種。デンプン含有量が高く、ポテトチップスの定番品種です。
- スノーデン: アメリカ原産の品種。薄くスライスしやすく、均一なチップスを作りやすいのが特徴です。
- コガネセンガン: 黄色みが強く、揚げると黄金色に仕上がるため、見た目が美しいポテトチップスになります。
- ホッカイコガネ: 北海道で育成された品種。コガネセンガンよりも収量が多く、病気に強いのが特徴です。
- ぽろしり: カルビーポテトが開発した品種。収量が多く、貯蔵性が高いのが特徴です。
じゃがいもの品種にこだわったポテトチップス
近年では、じゃがいもの品種にこだわったポテトチップスも人気があります。例えば、カルビーでは、以下のような商品を販売しています。
- じゃがクリスピー インカのめざめ 石垣の塩味: 甘みとホクホク感が特徴のインカのめざめを使用。
- じゃがほっこり 北海こがね 北海道バターしょうゆ味: 北海道産の北海こがねを使用し、バターしょうゆで味付け。
- ポテトチップスギザギザ® 堅あげポテト ポテトファーム じゃがいも心地: 湖池屋が契約農家と育てたじゃがいもを使用。品種は収穫時期によって異なります。
これらの商品は、それぞれの品種の風味や特徴を生かしており、通常のポテトチップスとは異なる味わいが楽しめます。
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北海道におけるじゃがいも栽培
北海道はじゃがいもの生産量が日本一であり、ポテトチップスの原料となるじゃがいもも多く栽培されています。特に、十勝地方やオホーツク地方は、じゃがいも栽培に適した気候と土壌であり、良質なじゃがいもが生産されています。
ポテトチップスの原料となるじゃがいもの品種は、メーカーや商品によって異なります。また、同じ品種でも、産地や収穫時期によって風味や食感が異なる場合があります。