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VTuberになることはお勧めしない、7つの理由ー“夢”より“現実”を直視せよ【2025年版】

失敗率と負債:個人勢の98%が黒字化できず、50〜150 万円の赤字で撤退する現実

大手企業ホロライブの倍率は1,000倍以上。あなたは千人のうちの一人に選ばれるほど優秀か?

「ちょっと声が可愛い」、「ちょっと話が上手」、その程度のものには他人は誰も価値を感じないという現実



1:失敗率と負債:98%が黒字化できず、50〜150万円の赤字で撤退する現実

1. “黒字VTuber”は絶滅危惧種

VTuberというと、華やかな配信とスパチャで稼いでいる印象を持つ人も多いでしょう。ですが、現実はあまりにも厳しいものです。ある調査では、VTuberの約半数が「月収0円」、そして**月に20万円以上を稼げているのは、全体のわずか6%**に過ぎないという結果が出ています。

しかも、YouTube全体でチャンネル登録者1万人を超えるのは全体の2〜3%程度。これは、広告やスパチャで食べていけるレベルに到達するには「ほぼ宝くじに当たるような確率」であることを意味します。夢どころか、ほとんどの人がスタート地点から赤字を抱えるのが現実なのです。


2. 初期投資でサイフが即ブラックホール

VTuberになるには、想像以上の資金が必要です。最低限の構成でも、以下のような費用がかかります

項目相場
Live2Dモデル制作10〜40万円(高品質モデルでは30万円以上が一般的)
ゲーミングPC・機材類15〜25万円(配信用スペック・GPU搭載必須)
配信・編集ソフト・素材類5〜10万円(有料プラグイン、BGM、SEなど)

つまり、Live2Dで活動するだけでも平均30〜60万円。3Dモデルに挑戦すれば、100万円を軽く超えるのが相場です。

これらの出費はすべて“先払い”。にもかかわらず、収益はゼロか微々たる額で始まり、多くは回収できないまま消えていきます。


3. 借金まみれで“卒業”した失敗者たち

初期投資に見合うリターンが得られず、結果的に赤字を抱えたまま活動を終えるVTuberは後を絶ちません。

たとえば、借金返済のために活動終了を宣言し、その後撤回したVTuberや、「初期費用100万円の底辺VTuber」などと自嘲的に語るYouTuberも複数存在します。

さらにSNS上では、「借金200万円でUber配達しながらVTuber活動を続けている」というような衝撃的な発言も見られます。50〜150万円の赤字で撤退する個人勢は決して珍しくないというのが実態です。


4. 損益分岐は“蜃気楼”だった

仮に60万円を初期投資したとして、それを月1万円ずつ回収するとすれば、回収までに5年かかります。しかし、実際のVTuber活動の平均寿命はわずか8か月と言われています。

つまり、大半のVTuberは“回収”どころか、投資を回せぬまま赤字を背負って消えていくのです。


2:YouTube収益化ポリシーの変動で“首が飛ぶ”

YouTubeは、VTuberの生命線であるにもかかわらず、突然の規約変更やBANが日常茶飯事。2024年10月には、切り抜きチャンネルの収益化が次々と剥奪され、VTuber本人も巻き込まれるかたちで広告収入がストップする事態が発生しました。

再審査を申し込んでも、通過率は2割未満。突然「あなたの活動は広告に適しません」と言われ、スパチャと再生数に頼りきっていた収益モデルが一夜で崩壊する──これがこの業界の“当たり前”です。


3:初期費用だけで軽く50万円オーバー、回収不能

VTuberを始めるには、見た目や配信環境に一定の“投資”が求められます。以下は、最低限の出費です:

  • Live2Dモデル制作:10〜40万円
  • ゲーミングPC・機材:15〜25万円
  • 配信ソフト・素材・アセット:5〜10万円

つまり、Live2D運用でも30〜60万円が相場。しかも、収益が見込める保証は一切なし。これだけかけても、誰にも見られなければ、それはただの“動く遺影”です。


4:事務所トラブル→即“卒業”の現実

VTuber事務所に所属すれば安定する――と思ったら大間違い。2024年には複数の大手・中堅プロジェクトが突如解散。方向性の違いや契約問題での“卒業”が相次ぎました。

表向きは「円満卒業」。でも、実際は運営との確執・不信感・待遇への不満が噴き出した結果。ファンも置いてけぼりで、推しが朝起きたら消えていたなんて日も珍しくありません。


5:あなたは“1000人に1人の才能”を持っていますか?

VTuberは「誰でもなれる」ように見えます。実際、見た目はLive2DやVroidで簡単に作れますし、配信ソフトも無料で揃います。でも――「続けられる人」「伸びる人」は1000人に1人です。

なぜなら、VTuberに必要なスキルは多すぎるのです。


◆ VTuberに必要なスキル一覧

  • 演技力・トーク力(キャラを演じつつ、飽きさせずに話し続ける)
  • 配信技術(トラブル対応力、OBS設定、音響・画質の調整)
  • 編集スキル(切り抜き・ショート動画作成、字幕・効果音)
  • セルフプロデュース力(SNS運用、リスナー管理、炎上回避)
  • 忍耐力と継続力(結果が出るまで半年〜1年は無報酬)

これらをすべて自力でこなせる必要があるのが、個人VTuberという職業のリアル。


◆ 「可愛いだけ」「声がいいだけ」では誰にも見られない

「自分、声かわいいって言われたことあるし」「ゲーム好きだから続けられそう」――残念ですが、その程度の動機では他の999人と何ひとつ差別化できません

事実、毎日何十人ものVTuberがデビューし、1週間で配信をやめる人が半数以上という統計もあります。


◆ VTuberは“自営業者”であるという現実

忘れてはいけないのが、VTuberは趣味ではなく**“ひとつの事業”だということ。
配信スケジュール、コンテンツ企画、コラボ交渉、収支計算――すべてを
あなた一人でやらなければならない**のです。

企業に就職して「動画作ってね」と言われるのとは訳が違います。上司も同僚もいません。全部、自分の責任です。


◆ 自分に問いかけてください

  • 他人より明確に秀でたスキルがありますか?
  • 毎日2時間以上の作業を1年続けられますか?
  • たとえ半年“誰にも見られなくても”配信を続けられますか?

もしこの問いに一つでも「NO」と答えたなら、VTuberになる前に、一歩引いて戦略を練るべきです。


■ VTuberは才能×継続×戦略=ごく一部の勝者だけの椅子

「VTuberに向いてる人」ではなく、「VTuberで生き残れる人」は1000人に1人。
あなたがその一人かどうか、それを今、自分に問うてください。



6:個人情報ダダ漏れ、身バレ&ストーカーの温床

活動が軌道に乗るほど、身バレとストーカーのリスクは跳ね上がります
過去には、SNSの画像や配信時のちょっとしたノイズから住所や通っている学校が特定された事例も。

さらに、イベントや通販グッズの発送元から本名や連絡先が流出したケースもあり、「画面の向こうにいるから安全」なんて保証は一切ありません。バ美肉の仮面を剥がされる日は突然やってきます。


7:“金になるのは一握り”―大手でも成長鈍化

「大手に所属すれば勝ち組」──これも幻想です。ANYCOLORやカバーといった業界最大手ですら、売上や株価の成長は鈍化傾向にあります。

市場全体が頭打ちになりつつある中で、新人VTuberが突き抜けるのは至難の業。企業勢ですら手詰まり感が出ているのに、個人が“夢”で突っ込んでも、焼け野原に飛び込むだけです。



まとめ:「それでもやる? 副業で“火傷テスト”するのが最低ライン」

VTuberに夢を見るなとは言いません。でも、現実を知った上で始めるなら、まずは副業レベルで小さく始めるべきです。
スパチャや登録者に一喜一憂する前に、借金せず、傷も浅く撤退できる環境を整えてからスタートすべきです。

「全てをVTuberに賭ける」
でもその時は、“燃え尽きる準備”も忘れずに。




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